モノタンパクとエストロゲン
モノタンパクとは、私がツイッターでフォローしているソルさんが実践している、「モノタンパク=1食につき1種類の蛋白質を摂取する」という食事制限によるダイエット法である。ソルさんの食事内容は、彼女のブログ「天真爛漫なカレイドスター MEC+モノタンパク(1食1蛋白質)実践記録」で公開されている、主にゆで卵と肉類の摂取を中心としたダイエット法だ。そして、彼女はその食事法によって10キロ以上の減量に成功し、現在も継続中である。
しかし、今回の記事はダイエットについてではない。ソルさんのツイートから、とても興味深い現象を報告いただいたので、ホルモンの精神的作用と、そのホルモンという物質の量について解説しようと思う。ホルモンは今後このガイトレで説明していく筋トレやダイエットにも深い関係がある物質だからである。
さて、事の発端は、私がソルさんに返信した下記のツイートである。
筋トレ研究家 留金隆二 @r_tomegane 6月14日
@sulahmecstar そういえば、なぜか豆腐は食べませんね?何か、理由があるのでしょうか?
彼女から返信があった。
ソル@モノタンパク(1食1蛋白) @sulahmecstar 6月14日
@r_tomegane そうなのですか!でも豆腐の話をしていたら大豆製品食べたくなってきました... (笑)
明日は食べてみようかな...
これに私がさらに返信をした。
筋トレ研究家 留金隆二 @r_tomegane 6月14日
@sulahmecstar 大豆イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンを活性化させるといわれています。はっきりとした科学的根拠があるわけではありませんが、女性は少し摂るのも、良いかもしれませんよ。
そしてこの後、少しやりとりがあり、彼女は大豆製品を食べることになるのだが、その後彼女から、その大変興味深いツイートが返ってきたのである。
ソル@モノタンパク(1食1蛋白) @sulahmecstar 6月18日
@r_tomegane 留金さんに言われた通り大豆製品を摂取してます。豆腐や納豆を摂り始めて、毎日快便です (笑) 心なしか精神的にも安定しています。素敵なアドバイスを有難うございます ^^
ソル@モノタンパク(1食1蛋白) @sulahmecstar 6月18日
@r_tomegane 感情の起伏が無くなり、穏やかになりました ^^
肉だけだと性格も比較的ガツガツするような気がします。
ソル@モノタンパク(1食1蛋白) @sulahmecstar 6月18日
@r_tomegane 最近は肉卵以外に胡桃や大豆製品を摂取しています^^
肌トラブル改善と、思考がクリアで冴え渡るような感覚があります。体には合っているみたいなので、もう少し続けてみます。またご報告します!
アドバイスを有難うございます!
つまり、精神的な変化があったというである。感情の起伏がなくなって穏やかになり、思考が冴え渡るような感じだというのだ。別の言い方をすれば、男性的な激しい感情の高まりがなくなり、女性的な幅広い思考ができるようになったということなのだ。
その時、私の脳裏には拙著「ガイスタッフ・トレーニング入門」
の参考図書である「テストステロン」
で紹介されていた、オランダで女性から男性に性転換手術した人の手記にあった精神的変化の様子が思い出された。それは今回、ソルさんが大豆製品を食べて起こったこととは逆の現象だ。
要約すると、次のようなことである。
1992年のオランダで、女性が男性に性転換するために、男性ホルモンであるテストステロンを三ヶ月投与したところ、彼女は、言葉使いが前より幅広くなく、直接的で具体的で簡潔になり、行動もよく考えてから行動することが少なくなり、あまり考えずに早く行動するようになったというのだ。それ以外にも、目に見えるものが強烈で、全体像がわからなくなり、一時に一つのことしかできなくなったといい、前より気が効かなくなり、視野が狭くなったというのである。
これらはテストステロンがもたらす男性的性格の特徴である。
さて、ソルさんの心に起こった感情の変化は、果たして大豆製品の摂取によってエストロゲンの量が増加し、テストステロンが抑制されたことが原因だろうか?オランダの女性は性転換するため、かなりの量のテストステロンを投与されたとある。大豆製品を摂取しただけで、これほどの感情の変化が起きるのだろうか?
ソルさんの体内のエストロゲン量とテストステロン量の変化を、大豆製品摂取前と摂取後に測定したわけではないので、ホルモン量に変化があったかどうかはわからないが、彼女に感情の変化があったことは間違いない事実である。
ソルさんが感情の変化に敏感になのは、彼女はミュージカル女優でありバレエダンサーといった表現力の必要な舞台芸術家であることで、感情に対して一般人より敏感であること、さらに、マインドブロックバスターとうセラピーの資格をお持ちなので、客観的に自分の感情を理解して説明できるからかもしれない。
それから、彼女はモノタンパクというストイックなタンパク質中心の食生活を続けていたことで、毎日いろいろな食物を食べる私たちと違って、体内のホルモン量が一定量(テストステロン優位)になっていた可能性があることも考えられる。
しかし、豆腐や納豆を2,3日食べたくらいで、そんな気持ちの変化なんて起きるのか?という方もいるだろう。最後にホルモン量について説明しておこう。
体の中には様々なホルモンが存在するが、それらホルモンは非常に微量なのである。どのくらい微量かというと、血液1ミリリットルあたり、10億分の1グラムから1兆分の1グラム程度しかないのだ。数値ではわかりにくいのでイメージで説明すると、それは25メートルプールに1滴程度という、あまりにも少ない量なのである。そしてホルモンとは、それほど微量であっても十分に、私たちの体に作用することができる物質なのである。
そして近年、科学の発展、特に測定器の精度が上がったことにより、様々なホルモンが研究され、極々微量のホルモンの変化によって、私たちの心と感情がコントロールされていることがわかってきている。
ソルさんに起きた感情の変化も、あながち偶然だとは言えないかもしれないのだ。
しかし、今回の記事はダイエットについてではない。ソルさんのツイートから、とても興味深い現象を報告いただいたので、ホルモンの精神的作用と、そのホルモンという物質の量について解説しようと思う。ホルモンは今後このガイトレで説明していく筋トレやダイエットにも深い関係がある物質だからである。
さて、事の発端は、私がソルさんに返信した下記のツイートである。
筋トレ研究家 留金隆二 @r_tomegane 6月14日
@sulahmecstar そういえば、なぜか豆腐は食べませんね?何か、理由があるのでしょうか?
彼女から返信があった。
ソル@モノタンパク(1食1蛋白) @sulahmecstar 6月14日
@r_tomegane そうなのですか!でも豆腐の話をしていたら大豆製品食べたくなってきました... (笑)
明日は食べてみようかな...
これに私がさらに返信をした。
筋トレ研究家 留金隆二 @r_tomegane 6月14日
@sulahmecstar 大豆イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンを活性化させるといわれています。はっきりとした科学的根拠があるわけではありませんが、女性は少し摂るのも、良いかもしれませんよ。
そしてこの後、少しやりとりがあり、彼女は大豆製品を食べることになるのだが、その後彼女から、その大変興味深いツイートが返ってきたのである。
ソル@モノタンパク(1食1蛋白) @sulahmecstar 6月18日
@r_tomegane 留金さんに言われた通り大豆製品を摂取してます。豆腐や納豆を摂り始めて、毎日快便です (笑) 心なしか精神的にも安定しています。素敵なアドバイスを有難うございます ^^
ソル@モノタンパク(1食1蛋白) @sulahmecstar 6月18日
@r_tomegane 感情の起伏が無くなり、穏やかになりました ^^
肉だけだと性格も比較的ガツガツするような気がします。
ソル@モノタンパク(1食1蛋白) @sulahmecstar 6月18日
@r_tomegane 最近は肉卵以外に胡桃や大豆製品を摂取しています^^
肌トラブル改善と、思考がクリアで冴え渡るような感覚があります。体には合っているみたいなので、もう少し続けてみます。またご報告します!
アドバイスを有難うございます!
つまり、精神的な変化があったというである。感情の起伏がなくなって穏やかになり、思考が冴え渡るような感じだというのだ。別の言い方をすれば、男性的な激しい感情の高まりがなくなり、女性的な幅広い思考ができるようになったということなのだ。
その時、私の脳裏には拙著「ガイスタッフ・トレーニング入門」
要約すると、次のようなことである。
1992年のオランダで、女性が男性に性転換するために、男性ホルモンであるテストステロンを三ヶ月投与したところ、彼女は、言葉使いが前より幅広くなく、直接的で具体的で簡潔になり、行動もよく考えてから行動することが少なくなり、あまり考えずに早く行動するようになったというのだ。それ以外にも、目に見えるものが強烈で、全体像がわからなくなり、一時に一つのことしかできなくなったといい、前より気が効かなくなり、視野が狭くなったというのである。
これらはテストステロンがもたらす男性的性格の特徴である。
さて、ソルさんの心に起こった感情の変化は、果たして大豆製品の摂取によってエストロゲンの量が増加し、テストステロンが抑制されたことが原因だろうか?オランダの女性は性転換するため、かなりの量のテストステロンを投与されたとある。大豆製品を摂取しただけで、これほどの感情の変化が起きるのだろうか?
ソルさんの体内のエストロゲン量とテストステロン量の変化を、大豆製品摂取前と摂取後に測定したわけではないので、ホルモン量に変化があったかどうかはわからないが、彼女に感情の変化があったことは間違いない事実である。
ソルさんが感情の変化に敏感になのは、彼女はミュージカル女優でありバレエダンサーといった表現力の必要な舞台芸術家であることで、感情に対して一般人より敏感であること、さらに、マインドブロックバスターとうセラピーの資格をお持ちなので、客観的に自分の感情を理解して説明できるからかもしれない。
それから、彼女はモノタンパクというストイックなタンパク質中心の食生活を続けていたことで、毎日いろいろな食物を食べる私たちと違って、体内のホルモン量が一定量(テストステロン優位)になっていた可能性があることも考えられる。
しかし、豆腐や納豆を2,3日食べたくらいで、そんな気持ちの変化なんて起きるのか?という方もいるだろう。最後にホルモン量について説明しておこう。
体の中には様々なホルモンが存在するが、それらホルモンは非常に微量なのである。どのくらい微量かというと、血液1ミリリットルあたり、10億分の1グラムから1兆分の1グラム程度しかないのだ。数値ではわかりにくいのでイメージで説明すると、それは25メートルプールに1滴程度という、あまりにも少ない量なのである。そしてホルモンとは、それほど微量であっても十分に、私たちの体に作用することができる物質なのである。
そして近年、科学の発展、特に測定器の精度が上がったことにより、様々なホルモンが研究され、極々微量のホルモンの変化によって、私たちの心と感情がコントロールされていることがわかってきている。
ソルさんに起きた感情の変化も、あながち偶然だとは言えないかもしれないのだ。