サッカー日本代表の敗因(戦術編)

筋肉、筋肉と書いてきたので、戦術についても、私の意見を書こうと思う。だがここで、筋肉バカの素人が偉そうにサッカーを語るんじゃないよ!とか、日本代表は頑張ったんだし、自分たちが一番その原因がわかっているはずだから、批判なんかするんじゃねえよ!という皆様もいらっしゃると思うので、先に弁解しておきます。

まず、そういうあなたが、本当にサッカー日本代表に強くなって欲しいと願っているのなら、どんな立場のどんな意見からも、何か今後の参考になることはないかと、あらゆる人々の意見を歓迎し、真摯に耳を傾けるべきです。全国民までとは言わないが、多くの国民がサッカーを知り、サッカーを分析したり批判できるようになってこそ、ひょっとしたら、今日、小学校の校庭でサッカーボールを蹴っている少年達、これから始まる決勝トーナメントを家族と観戦する子供達、そういったまだ底辺にいる彼らのサッカーに対するレベルを上げることができるということなのです。ザックは彼らをまだ指導しませんからね。

それに今回、イングランド、スペイン、イタリア・・・グループリーグを敗退した強豪国のチームは、帰国して厳しいマスコミや国民の批判にあっていることでしょう。ひょっとしたら、あちこちでグラスや皿が割れたり、壁に穴が開いているかもしれません。そういうサッカー文化だから、これらの国々は強豪国でもあるわけです。ただ、4年間お疲れ様では、日本のサッカーは強くなれないのです。

それから、サッカーに限らず、ある程度の経験や成績を収めている経験者や専門家の意見は、広く柔軟に物事を考えることができない場合が多々あります。これは学問でも同じ事がいえるでしょう。自身の体験や成功、指導者から得た信条が強すぎて視野が狭くなってしまうからです。何事も、広く意見を受け入れ、深く考える努力をしなければなりません

さて、前置きが長くなりました。でもまあ、ここまで書いたことも敗因の一つでもあるわけで、それは私の考える戦術面での敗因にも関連するわけなんだ。

多くの人々は、日本のゴールの決定力や攻撃面での創造力の不足を問題にしているが、それよりも私は、守備力が世界レベルではないから負けたのだと考えている。コロンビア戦では、シュートがコロンビア13本に対して日本は23本、コーナーキックはコロンビア2本に対して日本は9本である。しかし、ゴールはコロンビア4点に対して日本1点なのである。

なぜ、日本の23本のシュートは1点にしかならないのか、それは日本の決定力不足(何年もいわれていることだが)というよりも、コロンビアの守備が世界レベルだったからだ。コロンビアの守備はやはりFIFA7位の守備なのだ。本来なら決まるべきだった日本のシュートが決まらないのは、そのときのコロンビアの守備のポジション、マークなどが一流だからだ。それらがシュートのタイミングとシュートコースを消したのだ。そして、その最終バックラインがあるから、コロンビアの中盤から前の選手は、前線の守備にウェイトを置かずに安心して攻撃できたのである。

ワールドカップやトヨタカップという世界レベルの試合を観るとき、やはり強いチームというのは、安定した守備を持ったチームが多い。今回のコロンビア戦のように、相手に攻めさせながら、カウンターで点を取って勝つという内容の、強豪国同士の試合を何度観たことだろう。それは完璧な守備ができなければ、やれない戦術だ。そしてそれができなければ、グループリーグ突破は難しい

サッカーはとかくゴールに目が行きがちだ。力強いゴール、美しいゴール、そしてゴールした後の選手のパフォーマンスは観ていて楽しい。だからサッカーの試合を評価するとき、マスコミや多くのサッカーファン、サッカー経験者であっても、攻撃にアイデアがない、ワンパターンだった、スピードがなかったなどと、攻撃中心に評価をしがちた。あのゴールは素晴らしかったということはあるが、あの守備が素晴らしかったとは、あまり言わない

規律正しい最終ラインは美しいものだ。仮に、相手攻撃陣の創造力が勝ったことで得点されても、その守備はプレーとして本当に美しいことがある。そういう一流の守備陣は、たとえ得点されても、それが正しい守備だった場合は、選手同士で非難はしないし、悔しがらない。そういう守備から2点3点と得点を重ねることは難しい。

未来の日本代表が強くなるためには、我々も、もちろん指導者も、ファンタジスタばかりに目を向けずに、そういった世界レベルの守備ができる選手を育てる環境を作らねばならない

サッカー日本代表の敗因(フィジカル編)

サッカーワールドカップ日本代表がグループリーグを敗退した。マスコミや評論家達が、その敗因について、様々な意見を述べているが、私は私なりの意見を述べたいと思う。私は前の記事でも述べたが、やはり彼らのアウターマッスルの不足が関係していると考えている。

サッカーは海外でも低身長の名選手がいるため、体格は関係ないとされている(だが、彼らの太ももは、恐らくあなたよりかなり太い)。私ももちろん、そこがサッカーという競技の魅力の一つであるとは思っている。小さな体格というハンデを努力で乗り越えてプロ選手になったり、世界で活躍できるということは素晴らしいことだ。

だが、そういう牛若丸はチームに1人か2人でいい。特にワールドカップ代表チームは世界の国々とサッカーをするのだから、その他の、ほとんどのメンバーには世界レベルの体格と筋力が必要である。

テレビで観戦していても、多くの国の選手達のユニフォームの下には、躍動感のある十分に鍛え上げられたアウターマッスルが感じられる。肩幅があり、背中も厚い。ウェイトトレーニングをしている人なら誰でもわかることだが、あれくらいの胸板は、ベンチプレスを継続的に行い、自分の体重を超える重量を上げていることができなければ身につけることはできない。

誤解しないでいただきたいが、私はサッカー選手にボディビルダー並みの筋肉を付けろといっているのではない。サッカーという競技に支障のない量の筋肉を身につけるべきだと言っているのだ。それぞれのスポーツには、そのスポーツに適した筋肉の量というものがある。例えば、アイススケート金メダリストの羽生選手に、ウェイトリフティングの選手並みのスクワットをやれと言っているわけではない。

バランスボールで体幹トレーニングさせているサッカー協会は、各国のサッカー選手が、どのくらいの筋肉量を持ち、どの程度のウェイトトレーニングをしているのか、すぐに調査したほうがいい。そして、U21で海外の選手と同等の筋肉を身につけられるように、ウェイトトレーニングの成果が出始めるU18の選手達の一人一人の体格に見合った(この時期は身長などの成長の速度が異なるため)ウェイトトレーニングの指導を始めるべきだ。できれば、全国のサッカー協会に、ワールドカップで勝つためには世界レベルの体格が必要だと説き、ベーシックなウェイトトレーニングをどのように行うべきか指導するべきだ。

そうして身につけた筋肉があれば、力強いスピードのあるプレーを生み、創造力のあるプレーを現実にすることができるのだ。
ガイトレ好評発売中!
カテゴリ
編集長

筋トレ研究家 留金隆二

筋トレ研究家 留金隆二

筋トレとダイエットを中心に、健康とスポーツに関する話題を留金独自の視点でお届けします。
誤字・脱字・間違いなどは、勝手に修正し、時々追記します。ご了承ください。


twitter: @r_tomegane
facebook: ryuji.tomegane

Twitter